vol.22
最近やっと話題となっている”ウッドショック”問題
私達業界間ではすでに3月の初旬にはこの問題が出始め
対応に追われていました。
農林水産省 林野庁から2021年3月の木材輸入状況が
発表されました。
アメリカの住宅着工戸数(新築戸建)はコロナ禍による
在宅需要の増加と住宅ローン低金利により
2020年6月から急激に増加。
またアメリカはリフォームも盛んなので、より一層木材
不足に拍車がかかりました。
10月単月の着工数戸数は半年前の約1.6倍に相当する
10万戸を突破し
(日本の2020年年間着工数は約80万戸 月/6.6万戸)
史上空前の着工ブームになっています。

また2020年末から米国での輸入急増とコロナ禍の
影響で北米にコンテナが滞留してアジアでコンテナ不足が発生。
以上の要因でアメリカ、中国(中国も同様の現象)が
このコロナ禍の巣ごもり需要で木材を買いあさり
日本が買えない状況になりました。
これが”ウッドショック”です。
なぜ?日本は買えないのかという疑問点ですが・・・
日本は品質重視、価格も抑えて買付を行っているが、
アメリカ、中国は品質などはまったく関係なしに
買付を行い、価格も日本の倍で買付してしまうので
当然売る側は日本には売らないですよね~
でもやっぱりアメリカ、中国は先手を打ち動いて
ますよね。さすがです・・・
コロナ禍が住宅業界にも影響を及ぼすとは・・・
これは今までにない事です。
世界的な巣ごもり需要により、世界的に住宅着工数
が増加、各国の大手サプライヤーは引き合いの増加
に伴い、昨年末頃より米松材を中心に日本向けの
供給を一気に抑える施策を実行しました。
輸入材を多く採用している日本市場は大きな打撃と
なりました。
このウッドショックにより、木材価格は一気に
跳ね上がりました。
1.2倍から1.5倍、材質によっては2倍以上です。
急激に上がったのでお客様に請求できるはずは
なく原価で飲み込む形となりました。
どこのメーカーも1棟あたり40万円~60万円は
原価があがったと思います。
大手ハウスメーカーなどは販売価格を軒並み
坪単価を5万円値上げしている状況です。
今後、しばらくは木材不足や価格高騰は続く
でしょう・・・
はやく落ち着いてくれれば。
コロナ禍によるテレワークの急拡大により
住宅に求められる価値が大きく変化しました。
通勤日数の減少、テレワークスペースへの
注目が相まって、郊外でも広い間取りを求める
傾向が強まりました。
分譲住宅の売れ行きが好調な一方、これまでの
要因により、材料が不足し建てられないことや
売り物件がコロナ禍により減少している!?
↑
コロナ禍なので地主さんは高く売却できない?
と思っているのか、全然売ってもらいない状況です。
需要と供給のバランスが崩れてしまっています。
需要はあるのですが供給が追い付いていかない
状況。
私は業歴25年になりますが今まで経験したことの
ないバランスとなっています。
厚木市内の新築戸建では通常100件近くは
業者間の情報サイト、レインズには登録の
件数があるのですが・・・
今はな、なんと33件しかございません。
それだけ品薄状態となっています!
供給が追い付かなければ当然物件は取り合いと
なり価格が上がってしまいます。
長くなってしまったので今後の不動産市況
については
また、明日
最後までお読み頂きありがとうございました\(^o^)/


