家族の命を守る、耐震等級について

vol.114

耐震等級1・2・3は
どう違うのか?について

まずは、耐震等級についての説明です。

耐震等級は2000年に施工された
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」です。

耐震性の判断がしやすい
指標となっているものです。

その耐震性能は等級1~等級3まで

3段階にわけて表されます。

耐震等級1とは?

建築基準法レベルの耐震性能を
満たす水準で、これ以下は危険
というギリギリの耐震性能です。

数百年に一度程度の地震
熊本地震のような大地震
震度クラスの地震は回は
大丈夫だが、繰り返し来た
場合は崩壊の危険性がある。

災害後に住み続ける事は
困難で、建て替えや住替えが
必要となる場合がある

というレベルの耐震性能です。

しかし、最低計算レベルの
壁量計算よりは
性能表示計算をしている為

十分とは言えないが、
耐震性能はあります。


耐震等級2とは?

等級1の1.25倍の地震に
耐えられる性能・耐震強度です。

「長期優良住宅」では
この耐震等級2以上が
認定の条件とされています。

また災害時の避難所として
指定される。

学校・病院

などの公共施設も
耐震等級2以上の強度を
もつことが必須となっています。

耐震等級3とは?

等級3は最高等級となっており、

等級1の1.5倍の地震力に
耐えられる性能・耐震強度です。

住宅性能評価制度で定められた
耐震性の中で、最も高いレベルです。

熊本地震で実証されましたが
震度7クラスの大きい地震が
繰り返し来ても、住み続けられる
ことが出来ます。

一度大きな地震を受けても
ダメージが少ない為、
地震後も住み続けられ
大きな余震が来ても、
より安全な
耐震性能となっています。

災害時の救助活動の拠点と
なる、消防署や警察署
この耐震等級3で建設されています。

先にも述べましたが、
震度7の揺れが、立て続けに
2回起こった熊本地震では
1度目は耐えたが、
2度目の大きな地震で
倒壊した真新しい住宅も
多くあった中、
この耐震等級3の住宅は
耐えていたことが
専門家の調査によって明らかになっています。

耐震等級3相当とは?

よく耐震等級3相当って
聞くことはあると思いますが・・・

その相当っていうのは
どういう意味かについて
お話すると

この性能表示計算に

基づいて設計して
建物を建てているが、
性能評価書の取得は
していないということです。

※性能評価書とは第3者のお墨付きの証明書

性能評価書を取得せずに
建てているのなら
まだ、いいのですが・・・

なんの根拠もなく
仕様規定のみの
壁量計算で1.5倍壁を
入れて建てています。

それで、耐震等級3相当です。

というのが一番危険な
耐震等級3相当です。

よって、耐震等級にも
様々な計算方法があるのです。

構造計算(許容応力度)の耐震等級2、3

上の性能表示計算による
耐震等級2と3の建物なら
安心と考えられますが・・・

それだけでは不十分なのです。

性能表示計算による、
耐震等級2の長期優良住宅が
熊本地震ではもたなかったのです。

性能表示計算による
耐震等級3は熊本地震での
繰り返しの地震に耐えられました。

そのことも踏まえ

家族の命を守る為には

構造計算(許容応力度計算)の
耐震等級2(性能表示計算の耐震等級3同等)
耐震等級3の性能評価書取得

家を建てることが重要であります。

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※建物仕様については2021年9月現在のものです。
 仕様が異なる場合がありますので
 詳しくは担当スタッフにお尋ねください。