家族の命を守る高耐震住宅設計

vol.113

仕様規定(壁量計算)と
構造計算(許容応力度計算)の
違いを説明しましたが、

耐震等級、耐震等級

よく耳にすると
思いますが。

一般的によく聞く、
耐震等級にも2種類あるのは
知ってますか?

構造計算をかけている耐震等級取得と

性能表示計算の耐震等級取得の

計算方法ではレベルが違うのです。

木造住宅の構造安全確認方法は3通り

日本の建築基準法では建物の安全性を
確認する方法が大きく分けて3通りあります。

まず、図の一番下の
仕様規定というものは
日本で家を建てるならば
建築基準法上、
最低でもこれだけの
安全性だけは確保してください。
という、最低限の計算方法です。

これが、壁量計算と
呼ばれるものです。

多くの工務店では
こちらの基準を満たした
計算方法で建築しています。

次に性能表示計算という
ものがあります。
この計算方法では
耐震等級2、耐震等級3
長期優良住宅などの
基準を満たす建物にすれば
表示出来る建物となります。

大手ハウスビルダー
ハウスメーカーの
基準がこちらになります。

性能表示計算は壁量、
配置バランス床倍率、
接合部、基礎、横架材の
チェックがありますが、
バランスを検討している
簡易計算で基礎や横架材は
スパン表を用いるだけで

一棟一棟に計算はかけて
いません。

最後に一番精密性の高い
計算方法、構造計算という
許容応力度計算があります。

構造計算には3通りあります。

  • 許容応力度計算
  • 保有水平耐力計算
  • 限界耐力計算

日本の建築基準法上
木造の建物においては
主に許容応力度計算が
用いられています。

タイセーハウジングでは
この構造計算(許容応力度計算)を
用いて建物を建てています。

では、3つの計算方法の
違いについてですが・・・

図のように上に
行けば行くほど
精密な計算方法で
家を建てます。

精密性が違います。

デジカメの画素数で言えば
仕様規定   (50万画素)
性能表示計算 (500万画素)
許容応力度計算(800万画素)
と言われています。

始めにお話ししましたが
性能表示計算の耐震等級2、3と
許容応力度計算の耐震等級2、3

は別次元の計算方法の
耐震等級取得なのです。

性能表示計算の耐震等級3と

許容応力度計算の耐震等級3は

同じ耐震性能ではないのです。

耐震性を高めるには
一番、精密性の高い計算方法を
用いた、構造計算(許容応力度計算)
をかけた耐震等級3の取得が

一番ですが、

性能表示計算の耐震等級3と

許容応力度計算の耐震等級2は

ほぼ一緒の位置付けとなります。

耐震等級の詳しい説明については

こちらから