vol.180
本日はサッシの性能もそうですが、
ガラスの性能もアップすると
断熱効果があがるという話です。
皆さん、家の断熱というのは
冬場、暖房の流出する割合は
開口部から58%。
夏場、冷房の熱が流出する割合は
開口部から73%になります。
![](https://www.taise-housing.blog/wp-content/uploads/2021/11/illust_heat.jpg)
よって、家の断熱にはガラスの性能も
重要となってきます。
断熱性能を上げる目的は家の中の
温度を快適にすることです。
高いコストを払って断熱材を
良くするより、ガラスの性能を
上げるのが一番コストが掛からずに
断熱効果がある方法です。
昔は「単板ガラス」といい
ガラス1枚のものが多く使われて
いました。
今は、複層ガラスが主流で
複数のガラスから構成され、
ガラスとガラスの間に空間(中空層)
をもたせたガラスです。
1枚ガラスと比較して、中空の空気層が
ダウンジャケットと同じ様な効果を発揮し
断熱効果があります。
断熱効果が高くなると、冬の時期、
暖房機器等で作られた暖房熱を外に
逃さず、同時に外から冷気が伝わるのを
防ぐことが可能な為、省エネ効果を
高めます。
![](https://www.taise-housing.blog/wp-content/uploads/2021/11/71412c01e02a7997c2d1e25e474b7ac9.jpg)
次にこの中空層へ「アルコンガス」と呼ばれる
空気より熱伝導率の低いガスを封入したガラスがあります。
アルゴンガスってどういうもの?
![](https://www.taise-housing.blog/wp-content/uploads/2021/11/f58a23f0246975ea1a6be7b18c2a2bcc.jpg)
断熱性を高める為に
複層ガラスに封入される
「アルゴンガス」とはどんなものなのか⁉
アルゴンは地球大気中に窒素・酸素に次いで
3番目に多く含まれている気体なので、
大気の中に普通に含まれているものです。
空気中の成分
- 窒素(約78%ほど)
- 酸素(約21%ほど)
- アルゴンガス(約0.95%ほど)
では、なぜアルゴンガスを窓に封入すると
断熱性があがるのか?
Q-アルゴンガスが空気よりも重く
熱を伝えにくいためです。
そのため複層ガラスの2枚ある
ガラスの間(中空層)で気体が流れて
熱を発生させる対流が抑えられる効果があります。
ですので、複層ガラスの断熱性能が
高くなるのです。
気体の”断熱材”とも呼ばれています。
クリプトンガスとは?
![](https://www.taise-housing.blog/wp-content/uploads/2021/10/technology_img_03.jpg)
次にサーモスXのトリプルガラスで封入する
クリプトンガスについて
クリプトンガスはレアガス(希ガス)の
一つで大気中には100万分の1でしか
存在しないガスです。
アルゴンガスとは違い、発見しにくかった
ガスだったようです。
ガス密度は3.75kg/m3と高密度で
重く、吸い込むと声が低くなります。
空気よりも熱伝導率がはるかに低く
熱を伝えにくいので断熱性に優れています。
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