アルゴンガスとは?クリプトンガスって?

vol.180

本日はサッシの性能もそうですが、
ガラスの性能もアップすると
断熱効果があがるという話です。

皆さん、家の断熱というのは
冬場、暖房の流出する割合は
開口部から58%。

夏場、冷房の熱が流出する割合は
開口部から73%になります。

よって、家の断熱にはガラスの性能も
重要となってきます。

断熱性能を上げる目的は家の中の
温度を快適にすることです。

高いコストを払って断熱材を
良くするより、ガラスの性能を
上げるのが一番コストが掛からずに
断熱効果がある方法です。

昔は「単板ガラス」といい
ガラス1枚のものが多く使われて
いました。

今は、複層ガラスが主流で
複数のガラスから構成され、
ガラスとガラスの間に空間(中空層)
をもたせたガラスです。

1枚ガラスと比較して、中空の空気層が
ダウンジャケットと同じ様な効果を発揮し
断熱効果があります。

断熱効果が高くなると、冬の時期、
暖房機器等で作られた暖房熱を外に
逃さず、同時に外から冷気が伝わるのを
防ぐことが可能な為、省エネ効果を
高めます。


次にこの中空層へ「アルコンガス」と呼ばれる
空気より熱伝導率の低いガスを封入したガラスがあります。

アルゴンガスってどういうもの?

断熱性を高める為に
複層ガラスに封入される
「アルゴンガス」とはどんなものなのか⁉

アルゴンは地球大気中に窒素・酸素に次いで
3番目に多く含まれている気体なので、
大気の中に普通に含まれているものです。

空気中の成分

  • 窒素(約78%ほど)
  • 酸素(約21%ほど)
  • アルゴンガス(約0.95%ほど)

では、なぜアルゴンガスを窓に封入すると
断熱性があがるのか?

Q-アルゴンガスが空気よりも重く
熱を伝えにくいためです。
そのため複層ガラスの2枚ある
ガラスの間(中空層)で気体が流れて
熱を発生させる対流が抑えられる効果があります。

ですので、複層ガラスの断熱性能が
高くなるのです。

気体の”断熱材”とも呼ばれています。

クリプトンガスとは?

次にサーモスXのトリプルガラスで封入する
クリプトンガスについて

クリプトンガスはレアガス(希ガス)の
一つで大気中には100万分の1でしか
存在しないガスです。

アルゴンガスとは違い、発見しにくかった
ガスだったようです。

ガス密度は3.75kg/m3と高密度で
重く、吸い込むと声が低くなります。

空気よりも熱伝導率がはるかに低く
熱を伝えにくいので断熱性に優れています。